ホームと共に過ごした40年
赤石順子様の軌跡

八王子同友会 長寿の森

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1973

まだ老人ホームという言葉が一般的でないころ…

 

 

 

 

 

私ども同友会は、近い将来にくる高齢者社会を見据えて八王子に有料老人ホームを設立しました。

初めてのご入居者

昭和48年 秋、私どものホームに

姉妹の女性がご入居されました

私どもにお申し込みいただいた初めてのご入居者でした。

 

環境

当時、杉並区にお住まいだった赤石様は、

私どもの他にも、

色々なホームを見学していましたが、

 

決断の1つとして見学にきた時に感じた

スタッフの温もりと、

ホームから見た緑に囲まれた景観

気にいっていただけました。

 

また万一の際に生活支援や介護を

受けられることや

診療所が隣接していることも、

安心する一因だったようです。

 

 

 

 

 

 

生活

お部屋には、お花を絶やすことなく

いつもお人形とお花に囲まれていました

ホームの行事には、毎回参加され、

お仲間のご入居者と楽しい日々を過ごされていました。

 

家族

老人ホームは一つの街のようなものです。

 

そこを構成する人々によって雰囲気も大きくかわります。

 

とても純粋な人柄だった赤石様は、

新しく入居される方々や私達スタッフとも

分け隔てなく接していただき

時には芸術家であったがゆえの厳しい目線で

私達を育ててくれる

ホームの歴史を刻み重ねるうえでかかせない存在でした。

 

 

 

 

思い出

家族みなさん旅行が大好きで

数えきれないほど出かけていた

歌舞伎との縁も深く、

幾度となく通われていました。

人形制作に没頭するあまり、腰椎と頸椎を

痛め大きな手術を受けられたことも…

 

 

 

別れ

身寄りのなかった赤石様の終末期に

寄り添っていたのは”家族”である

ホームのスタッフでした。

人生の半分といっていいほどの時間を一緒にすごしてきた仲間に見守られながら、天国へ旅だっていきました。

2013年 永眠 享年九十八歳

赤石様は隣接する上川霊園の共同墓地にて

一緒に過ごした仲間達と眠っています。

 

この40年間

多くのご居住者が亡くなりました。

 

いつも楽しく一緒にすごされていた方々が亡くなる…

 

悲しくないわけがありません。

 

しかし人はいつか亡くなります。

 

私達のホームを選んでいただいたご入居者が、

命の燃え尽きる最後まで楽しい人生を過ごしてもらう。

 

 

 

 

 

 

 

 

それをしっかり最後まで見届けるのも

ホームとしての大切な役割。

 

 

 

 

 

ホームは天寿を全うするために過ごす大切な場所なのです。

End

 

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